思考メモ

卒論もこんな感じで

実は、卒論もアニメをネタにして書く予定です。理論寄りというか、ガチ美学の路線に沿ってやる感じで。 そこで受容美学やらないと!と思い立って演習でイーザーを選んで死にそうになった、というのが今週の実態です。 勿論、イーザーは美学界*1では知られて…

Stitch by Stich 針と糸で描くわたし@東京都庭園美術館

全体的に、よい展覧会だったと思いました。 「縫う」という行為には「痕跡を残す」ということと、「繋ぎ合わせる」ということの二つの要素が複合していると以前から思っていたのですが、その点を両方ともきちんと見せている点が面白かったです。そして、今回…

全き「他者」の物語――『地球少女アルジュナ』の「語り」の構造

はじめに 作品の概要 この作品は2001年初頭にテレビ東京系で放映されました。その半年後にディレクターズカット版として、地上波で未放映のエピソードを追加してDVD・VHSが発売され*1、さらに、同年の文化庁メディア芸術祭においては、デジタルアート[ノンイ…

哲学者RPGつくろうぜ計画 ver0.2

ことの始まり なんとなくウェブ巡回をしていた際、哲学者RPGを作ろう企画 - pon_zhanの日記という記事を発見して、私*1が 哲学者RPGでいうなら、多分カントは主人公じゃなくてラスボスだと思う。いろんな意味で。(via http://d.hatena.ne.jp/pon_zhan/20090…

違う「時間空間」を生きること――『トップをねらえ!』におけるウラシマ効果、その表象についての小考察

永遠の少女、大人になった少女との距離――「少女を仰ぎ見る」ことが示すもの 『トップをねらえ!(以下『トップ1』と表記します)』5話前半において、地上に帰ってきたノリコは、かつて高校で同級生だった友人・キミコが大人になり、一児の母親になっていると…

「アルジュナ=リトマス紙(人生論的な意味で)」という仮説

をちょっと提唱してみたくなりました。 とりあえず今の時点ではっきり言えるのは、私はアルジュナを「電波説教アニメ」としか捉えられない人とは思想が合わないなぁ、ということで。環境問題云々については受け入れられなくてもいいんだけど(本当はダメだと…